教育・社会貢献

教育の概要 (講義・実習)

大学における教育

獣医学専修、動物システム科学専修・応用動物科学専攻と深く関連しながら、獣医学・応用動物科学領域、生圏システム学領域などの牧場でなければ実施しえない大型産業動物を用いたフィールド科学の学生実習と講義を下記のように担当している。加えて国際開発農学専修、生物生産学専修、教養学部の実習も担当し、フィールドアソシエイトな実践的教育に広く貢献している。

学部教育

【獣医学専修】
獣医学牧場実習・獣医臨床学実習・獣医臨床繁殖学実習
動物飼料学(動物栄養科学)
動物医科学演習(分担)・動物医科学特別講義
【動物生命システム科学専修】
応用動物科学実習・動物栄養科学・動物行動科学牧場実習(分担)
【国際開発農学専修】
国際開発農学牧場実習・国際開発農学個別実験
【生物生産学専修】
畜産学実習
【教養学部】
全学体験ゼミナール「動物を利用して生きる術」
全学自由研究ゼミナール「動物とともに暮らす」
農学主題科目・生命機能の利用(分担)・動物生命科学へのいざない(分担)
応用動物科学概論(分担)
大学改革推進事業現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)平成18~21年・「畜産物の安全安心を保障する人材の育成教育」

大学院教育

【獣医学専攻】
獣医学特論
【応用動物科学専攻】
実験資源動物科学総論・実験資源動物科学各論・実験資源動物科学演習
動物テクノロジー概論・動物科学トピックス(分担)
【生圏システム科学専攻】
動物生圏資源科学総論・動物生圏資源科学特論・動物生圏資源科学演習
【その他】
食の安全ゼミナール牧場研修・獣医学専攻セミナー
【研究指導学生】
応用動物科学専攻・生圏システム科学専攻・獣医学専攻・学術振興会特別研究員など

社会貢献 (講習・見学)

社会に窓を開いて貢献する教育

アニマルセラピーに関わる講習会・セミナー:獣医学専攻研究室、NPOなどとの協力のもとに全日本障害者乗馬協議会研修会・NPO法人ホースフレンズ身障者乗馬講習会・福岡動物病院看護士学院フィールド研修・茨城県立友部東養護学校高等部・牧場研修・身障者乗馬セミナーなどを開催し、約200名/年が参加している。

教育セミナー:食の安全性や環境の問題を主眼とした国民に開かれた教育ファームとなることを目指し、食の教育・環境の教育セミナー(NPO法人食の安全を考える会研修会)を開催し、約2100名/年が参加している。

体験学習:近隣中学の職業体験学習、保育園と幼稚園の児童や小中高生の体験学習などを開催し、年間約1,200人が訪れている。

高等動物教育研究センター(附属牧場)は、獣医・畜産学(応用動物科学)の基盤に関わる「産業動物医科学」の教育・研究の場として1949年に設置されました。以来、産業動物の効率的生産や高度利用を目指した教育・研究、産業動物の健康(人獣共通感染症などの観点からのヒトの健康)の増進と維持を目指した教育・研究などを行ってきました。多くの資源動物(ヤギ、ウマ、ヒツジ、ウシ、ブタなど)の系統育成を行いながら、実験動物として系統を確立したシバヤギやアニマルセラピーに適したクリオージュ(アルゼンチン原産の小型ウマ)などを各所に供給しています。

さらに、実際に乳牛を飼育して、牛乳生産を継続するなど、獣医学・応用動物科学分野の動物フィールド科学の実習と教育の場としての役割も果たしています。加えて、動物生命フィールド科学を具体的な形で実証できる最先端の国際研究拠点となることを目標にして、これらの資源動物を用いた基盤研究と応用研究を進めています。

アニマル・セラピー用の動物や盲導犬、介護犬などとして社会に貢献する動物達のターミナルケアーを視野にいれた21世紀の産業動物の総合的ケアー・システムの研究・開発などを課題とする「動物生命フィールド科学」の創設を目指す研究・教育を積極的に進めています。