牧場長から

東京大学大学院農学生命科学研究科附属牧場は、昭和20年(1945年)すなわち太平洋戦争終戦の年に日本馬事錬成農場として設立され、昭和24年(1949年)に東京大学に移管されました。     

以来、東京大学の学生のみならず広く全国の獣医学・応用動物科学(畜産学)を学ぶ学生に対する教育や研究の場として活用されてきました。現在は馬、牛、豚、山羊を中心とした家畜の生産や飼育をおこなっており、それら動物を利用した産業動物臨床、家畜衛生、高付加価値をもつ畜産物の生産など実地体験できる場としてだけではなく、それらの実証研究の場としても機能しています。

令和6年(2024年)には東京大学の附属牧場として創立75周年を迎えました。今後も我が国の獣医学・応用動物科学を牽引する学生を輩出する教育・研究の場として附属牧場の重要性は益々増していくものと思われます。

 令和7年4月1日  牧場長  山内  啓太郎(やまのうち けいたろう)